**********************************     ☆ 生協おばちゃんとホッと一息 ☆     **********************************  第40号2003年4月20日発行     [ 本音と建前 〜日本社会の弊害?〜 ]  こんばんは。ご無沙汰しておりますが、いかがお過ごしですか?  メールマガジンの発行が復活できましたので続けさせていただきます。  放送大学に編入学して4年目になりました。この3年の間に私の中で大きく変化したことは、物事のとらえ方が柔軟になり、多様性をみとめることができるようになったということでしょうか。そして何よりも、本(手軽なもの?)を読むことが大好きになったということです。  ここ一年の間に読んだ本を自分なりに表現することで生かしたいと考えていましたが、限られた文字の羅列で表現が変化してしまう面白さと受け取る側の解釈でさらに変化していく難しさを実感していました。    並べられた文字の解釈も難しいものですが、生身の人間が発する「言葉」は、その人が置かれている状況や性格、その間や抑揚もあり、なかなか伝たわりにくいものです。ことに、日本社会が大切にしている「本音と建前」は、心理カウンセラーを目指すものには、弊害のように思えてきました。     ***************************************************  『「心の専門家」はいらない(※)』  衝撃的な本に出会いました。    現在の日本は、物価が下落し、サラリーマンの給料も額が少なくなる中、リストラにあい、住宅ローンの返済もままならず、生活苦からの自殺者が増加しているのでしょうか?  ストレスを癒してくれるはずの家族関係が希薄になる中、精神疾患にかかるおとなも子どもも増えているのでしょうか?  心の専門家の需要は、確実に増えています。    ・・・人の心を、すべてのぞくことは出来ません。  ましてや、マニュアル化された建前の「言葉」では、その裏に隠されたものを見つけ出すことは難しいことです。世間体を考えただけの会話が続くと、話したくない本音を語らなければならない治療が待っています。  少なくとも、身近な人と本音を語れる関係をもっていたいものです。  そして、一緒に考えあうことのできる仲間がいて、住んでいる地域の、周りの人たちとも、豊かなかかわりができれば、「心の専門家」の出番はなくなることでしょう。        *************************************************** ※おすすめの本:『「心の専門家」はいらない』著者小沢牧子 洋泉社 定価700円+税    ******************************************************** ホームページはこちらへhttp://obasan.sugoihp.com/